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人々が暮らし易い場所には,病院や商業施設,役所,公共交通機関の配置とうまくバランスがとれていないといけません.
公共の施設は,誰にでも利用しやすいものでなければなりません.
家を含めて建物はどこにでも建てられるものではありません.
それを支える地盤というものを良く知る必要があります.
また,生命が生きていく上でとても重要になる水を得るために,川の水を利用したり,あるいは,利用に適しているのかを調べる必要があります.
人々が移動するための道路,鉄道は,あるときは山を貫き,あるときは川を渡らなければなりません.
トンネルは,地下鉄のように市街地の地下を走るものもあります.
道路や鉄道が山間部を走る時は,山を削ったり,土を盛ったりして,路線の高さをなるべく同じようにしなければなりません.
また,川を渡る橋には,それぞれの長さに併せてちょうどよい組み方をしなければなりません.
橋を支えている柱はコンクリートでできています.
国道153号 
足助第1トンネル
平成17年 1年生現場見学
 
国道23号 
知立バイパス(高架の上)
平成20年 現場見学
人々が安心して暮らすためには,災害に強いまちをつくる必要があります.
地震や豪雨,雪,津波,波浪など,日本には多くの要因があります.
また,人々が生活に使用した水はきれいな状態に戻して川や海に戻さなければ,そこにある生態系を崩すことになり,その先には食料としての魚や植物の数が減っていくかもしれません.

土木技術者になるために必要な知識は,これらだけではありません.
例えば,道路や橋をつくろうとするときには,今の地形の状態を知らなければなりません.
また,橋や柱の高さやそれを設置する場所を決めなければなりません.
そのためには,測量をやらなければなりません.
さらに,どのように工事を進めていくか,周辺の環境への影響はないのか,など,まちづくりを実施する際に必要な知識も身につけていきます.
平成16年三重県宮川村
がけ崩れ
 
平成23年
東北太平洋沖地震
液状化被害
 
測量実習風景
 
 
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